2009年06月02日

いったい梨田監督は中田に何を期待しているのか

 ごぶさたしてます。一軍にあがって、数少ない打席機会で8打数3安打と、それなりに数字を残している中田。しかし故障で2軍落ちのスレッジが復帰間近ということで、その去就が注目されています。梨田監督は昨日、こんなことを言ったようです。

中田翔2軍危機!スレッジ復帰で最後通告

 「結果を欲しがったら終わり。オープン戦(18打数2安打、11三振)の二の舞となる。ちゃんとしたスイングで結果が出るならばいいが、結果を欲しがっていたらスイングも小さくなる」。中田の評価を大きく下げたのが5月30日の阪神戦(札幌ドーム)。7回に代打で出場し、カウント1―2から高めのボール球に空振り。結局、空振り三振に終わった打席だった。「あれを見逃していればね。きのうの試合も使った」と話した。


 どの新聞もだいたい同じ内容ですが、要は先日代打で出た阪神戦の打席で高めのボール球を空振りしたのが、指揮官はお気に召さないらしい。

 しかし、これを読んで大いに疑問に思ったのは私だけでしょうか。いまファイターズに、いや日本球界に、高めのボール球をどんな状況であれ完璧に見送れる打者がどれぐらいいるというんでしょうか。イチローだって小笠原だって金本だって、もちろん全盛期の清原だって、時にはクソボールを空振りする。確かに絶好調時の稲葉あたりは滅多にボール球に手を出さないですが、梨田は今の中田に稲葉なみの選球眼を求めているんでしょうか。

 しかも阪神戦の空振りは、ダルが投げ6−1で勝ってる終盤の7回、つまりほぼ試合が決した局面でランナーなしの場面です。競った試合の終盤、この一打で試合が決まるという場面ならまだしも、スラッガーならどんな打者だって思い切り強振していい場面じゃないでしょうか。カウントは1−2で、確かにあのタマを見送れば1−3になり、より甘いタマがきて打ちやすくなるでしょうが、あの状況で「オレは絶対あのタマは振らない」と言い切れる打者など、おそらくひとりもいないでしょう。空振りしたってまだ2ストライクになるだけ。そんな高すぎる水準のプレイを中田に求めてるのか。いまごろうちの一軍打者たちは梨田発言の厳しさに首筋が寒くなってるでしょう。まして中田は若き大砲候補。高めのタマはうまくすれば絶好のホームランボール。大砲なら手を出したって少しも不思議じゃない。あの場面も、中途半端なハーフスイングで凡ゴロ、あるいは甘い球を見送って見逃し三振、なんかじゃなく豪快にフルスイングしての空振りです。そんなところまで重箱のスミをつつくように難癖つけたら、かえって結果を気にして萎縮して消極的になってしまい、スイングもちいさくなってしまうのが関の山です。まさにためにするためのあら探し。結果を求めるなと注文をつけつつ、しかし肝心な場面での結果を強要する。中田を二軍に落としたくて、むりやり難題をふっかけているとしか思えません。

 中田は上の記事によると「僕は別に結果を欲しがっていない。今は三振してもいいからフルスイングしようとやっている。調子のいい時だって高めの球に空振りすることはある」と話している。どう考えても、中田のほうが筋が通ってますね。むしろヒメネスなんかのほうが結果を欲しがるあまり当て逃げみたいな中途半端なスイングをしてる。

 もちろん梨田監督にもいろいろ言い分はあるでしょう。中田には大きく成長してほしいから、奮起を促すためにもあえて厳しくしているのかもしれない。ですが一連の発言や行動をみても、中田に対する愛ある叱咤激励という感じがない。彼をなんとかウチの主砲に育てようと意志が感じられない。ただ厳しいだけ。そういえば梨田監督は、二軍監督の中田昇格の推薦を再三に渡って無視し続けたらしいですが、嫌われてんのか? それにしたってもし一連の発言や行動が本音なら、梨田監督には育成の意志も能力も欠如している、と言い切っていいかもしれない。

 しかしこれはある意味仕方のないことかもしれません。梨田さんは今年が2年契約の最終年。なによりまずペナントでの「結果が欲しい」ところ。モノになるかどうかわからない荒削りの若手なんか怖くて使えないし、まして育てるなんて悠長なことはやってられない。それが本音かもしれない。また球団にしても、今年中途半端に一軍定着して(打席数がいって)しまうより、二軍に塩漬けして、来年の新人王を狙わせたいというのがあるのかもしれない。

 だがそんなことでは中田は納得しないでしょう。まして一軍にあがって全打席三振とかならまだしも、慣れているとはとても言い難い代打中心でそれなりに結果を出している。ロクにスタメンのチャンスも与えられず、しかも言いがかりとしか思えない理由で難癖をつけられ二軍に落とされようとしている。二軍降格は既定路線で、その理由を無理やりこじつけているようにしか思えないのです。

 もちろん中田の守備が不安とか、あのトシでDH専門にしちゃうのは良くないとか、いろいろあります。守備ばかりは、実戦経験を積まないとうまくならないというし、二軍で守備を鍛えてからあげるというのも、ひとつの考えではあります。そしてDHとしても、打撃・経験・信頼度など、まだ信二や二岡、スレッジなどに総合的には劣るかもしれない。しかしそんなことを言っていたらいつまでたっても若手を起用することなんてできないし、世代交代なんて絶対無理です。西武の中村だって守備に難があると前監督時にはロクに使われなかったが、現監督が守備に目をつぶって使い続けたら、パNO.1のスラッガーに成長した。栗原だって村田だって新井だって同じプロセスで一人前になっています。もちろん若手を抜擢するかベテラン中心でいくか、ある程度の完成度を求めるか未完成でも抜擢するかは監督の方針次第ですが、中田は誰もが認める将来の四番打者。世間の注目度も抜群のスター候補生です。誰もが納得のいく人事をやってほしいものです。少なくともロクに打てず守備でも足をひっぱりまくりのヒメネスにチャンスを与えるより、中田の打席を一回でも多く見たいというのは、多くのファンの総意ではないでしょうか。現時点だって、ヒメよりは中田のほうが戦力になると思うんですが、どうでしょう?
posted by Fighters503 at 13:15| Comment(3) | TrackBack(0) | Fighters その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おひさしぶりです。
まったくその通りです。
昨日は生観戦してました。
昨日の中田の使い方はドームの雰囲気もなにか
打てないけどとりあえず使って試すか?的なムードでした。これで大きく育つのか心配です。
色々お忙しいとは思いますけど、楽しみにしてますのでこれからもブログ続けてください。
Posted by cheezu at 2009年06月03日 13:43
結果を欲しがってる?当たり前でしょうが。梨田よ、あんたアホか。あんたがろくにチャンスを与えないからその少ない出場機会で結果を出そうとそういう風になってるんでしょうが。考え方の順序が逆だよ逆。あんたのセリフが説得力を持つのは存分に出場機会を与えてる場合に言えることだよ。はっきりいってあげよう。結果を欲しがってるのは梨田よあなたの方だよ。結果を欲しがってないなら期待の若手にもっとチャンスを与えられるはずでしょ。どう考えてもヒネメスに与えてるチャンスを中田に与えた方が何倍もマシ。
Posted by だうもくん at 2009年06月04日 20:33
だうもくんさんの意見はまっとうだと思います。梨田は器でかいとおもってたけどなあ...
フロント立てるため外国人使ってるのか、勝つためにギャンブルしたくないのか?
体は結構できてるし、二軍で結果出したし。守備が駄目ならはっきり言ってやってほしいし。
ポジション的に空きが少ないのはわかるけど、もう少しなんとかしてほしい。
苦労するのは大事かもしれないけどどうせレベル上がってくほど壁も増えるんだから、梨田が壁作ってやる必要はないと思うけど。
Posted by きたろう at 2009年06月09日 10:51
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