観戦記を書くと言っておいて、結局多忙にかまけCS最終戦については詳しく書けずじまい。あの試合で一番感じたことは、これが札幌ドームではなく千葉マリンの試合だったら、間違いなく結果は逆になっていただろうということ。そして来年成瀬はさらに強大な敵となって我々の前にたちはだかってくるだろうということと、最終打席で粘りに粘ってマイケルからタイムリーを打った大松は、まちがいなく来年大ブレークしてリーグ屈指の強打者に成長するだろうということ。小林雅や藪田、福浦など主力がFAで大量流出する可能性もあるようだけど、若手への切り替えも進みつつあり、唐川という好投手も入るロッテは、来年はもっと強くなる。00年代後半は、ロッテと日本ハムの時代になりそうだし、それを期待したい。最後に両軍選手が健闘をたたえ合ったシーンはほんとに良かった。セ・リーグじゃ絶対ああいうことはない。ロッテ・ファンのエネルギーとフェアプレー精神も素晴らしかった。パ・リーグ最高!
さて、一方のうちだけど、なんともぐだぐだな状況(笑)。優勝監督が次の就職をさっさと決めてしまい、日本シリーズ直前に渡米してむこうのユニフォームを着て記者会見やっちゃうなんて前代未聞だし、その一方で後任監督がはやくも発表され記者会見で抱負を述べちゃうのも前代未聞。その後任監督を呼んだGMもさっさとチームを離れて違うリーグの監督になっちゃうし。これからNPB最大のイベントであるセ・リーグ代表との最終決戦が待っているというのに、もうオフみたいな状況だ。メディアは球団のやり方やヒルマンの行動に批判的だし、その言い分もわからなくはないけど、現場の選手が全然気にする様子がないのがおかしいというか、頼もしい。周りの状況がどうであれまったく動じない精神的な強さを、いつのまにか身につけていたのである。ヒルマンもそれがわかっているからこそ、批判されても仕方ないような、今回の行動に出たのだと思う。そしてこの逞しさがあるからこそ、大舞台、大試合であればあるほど力を発揮するうちの強さが培われたのだろう。
ファンのほうも、優勝決定と同時にヒルマン退団、小笠原FA退団が一斉に報道され、一晩にして天国から地獄にたたき落とされた昨年に比べれば、今年はじつに気楽なものだ。母国に戻って念願のメジャー監督となるヒルマンは、心の底から成功してほしい。メジャーにはあまり関心のなかった私も、来年はロイヤルズを応援しようと思っている。数年後には見事チームを立て直しワールドシリーズを勝ちぬいたヒルマンロイヤルズと、黄金時代を築き上げた梨田ファイターズが日米最終決戦……なんて夢みたいなことを考えたりして。もちろんそこでエースとしてマウンドに仁王立ちはダル、不動の4番としてホームラン連発は中田翔だ。もうファン冥利に尽きます。
さて、こんなバカな白昼夢に耽っているのは、いまひとつ日本シリーズに向けテンションがあがってこないということでもあるわけだが、今年はナマを観戦する予定がないということ、去年すでに日本シリーズを勝っているということ以外に、やはり相手がリーグ優勝チームではないということも多少は関係している。CSを見てやはり中日は強いと思ったが、制度上のリーグ優勝が讀賣であることは確かだし、その相手と雌雄を決してこそ日本シリーズではないかという思いはある。それになにより、ロッテとのCSがあまりに壮絶すぎた。もうあの5試合が私にとって今年の総決算だった。
リーグ優勝したけど肝心のクライマックス・シリーズで1勝もできず日本シリーズに出られない。最初は「讀賣ってどんだけ悲惨なんだ、だっせー」とか言って大笑いしてたけど、もしこれがウチだったらと思うと寒気がする。リーグ優勝の喜びなんて瞬時に消え失せて、惨めな敗北感とやり場のない怒りと底なしの無力感に苛まれて、来年春まで過ごすことになるんだろうな。そう思うとほんと、勝てて良かったですよ。去年もそうだったけど、負けたらなにもかも失うCSに比べると、日本シリーズなんてほんと気楽なもの。そりゃ負けりゃ悔しいだろうけど、パ・リーグ・チャンピオンであることは間違いないわけだし、胸を張ってシーズンを終わることができる。選手もきっと、そういう気持ちじゃないだろうか。
もともとリーグ優勝ですらない、負けても失うものは何もない中日はさらに気楽な立場でおかしくないはずだけど、CSで勝っても胴上げもビールかけも記者会見もやらないなんて、妙に思い詰めた感じで堅くなってるのが、人ごとながら気になる。実際にウチと中日のどっちが強いかわからないが、ディフェンディング・チャンピオンがウチであることは確かだし、中日はあくまでも挑戦者の立場。そういう気楽な気持ちでくればいいのに……とは余計なお世話でしたか。正直言って、セのCSを見て、まともな野球をやっているのは中日だけだと思ったよ。これは勝ったから結果論で言ってるんじゃない。旧態依然とした戦術なしの力比べとやってるだけの阪神や讀賣に比べ、中日の野球は次元が違った。なぜリーグ優勝できなかったのかよく知らないけど、やはりセ最強は中日だと思う。そんな最強チームが肩の力を抜いて挑んでくれば、こんな恐ろしい敵はいないんだけどね。
ともあれ大試合になればなるほどノビノビと力を発揮するのがウチ。ダルは「札幌ドームで決めたいから4勝2敗ですね」と言っていたけど、まあ早く決まるに越したことはない。勝負を決めるものはなにか。
このエントリーで、今回のCSはデータ上はロッテ絶対有利と書いたけど、それも関係なかった。やはりチームとしての一体感、終盤の重い試合になればなるほど力を発揮する勝負強さが、データを上回ったということだろう。ポストシーズン5連勝の相手の勢いは確かに脅威だが、長く苦しい戦いを必死に勝ちぬいてきて、それでも無用な緊張感や力みを感じさせないウチも強い。さっくりと優勝をいただきますよ。勝てばアジア・シリーズで東京ドーム。それがヒルマン最終試合になるはずだ。
それにしても
ナベツネの反応は予想通りすぎて大笑い。最近、この人はウケを狙ってわざとこういう役回りを演じてるんじゃないかと思えてきた。「補強せずにいられるか」っていうのはなかなかの名言だと思うが、阪神やソフトバンクとの金満補強合戦が楽しみだ。
posted by Fighters503 at 17:27|
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